役名
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番号
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台詞
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注釈
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リーア
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001_001
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「メアリーが・・・?」
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ジェイク
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002_001
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「すまない・・・。電話の内容を聞かれたらしい。」
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【リーア、少し考えて】
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リーア
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003_002
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「・・・我々レイズには、僅かですが、念を読み取る力があります。少し、時間はかかりますが・・・あの子の居場所を探してみたいと思います。」
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ジェイク
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004_002
|
「わかった・・・。」
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|
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【落ち込んだ表情を見せるジェイク】
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リーア
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005_003
|
「・・・ブルーグとは、長い付き合いなんですね?」
|
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ジェイク
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006_003
|
「ん?・・・あぁ。腐れ縁みたいなものだ。最初に出会ったのは、お互い、まだ十代の時だったな。」
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リーア
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007_004
|
「そんなに前から?」
|
|
ジェイク
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008_004
|
「今でさえ、アイツは穏やかに見えるが・・・。あの当時は、両親を亡くしたばかりで、酷く荒れていてな。あの容姿も相まって、ひどいコンプレックスの塊だった。」
|
|
ジェイク
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009_005
|
「いや、今もそれは変わらないのかもしれないが・・・。あの頃の様に、目が合っただけで、喧嘩を吹っかけてくる様な事はしなくなった。」
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|
リーア
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010_005
|
「そうだったんですか・・・。」
|
|
ジェイク
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011_006
|
「『街で、しょっちゅう喧嘩をしている白いのがいる。』。当時、国防総省に配属されたばかりだった私の耳に、そんな街の噂が入った。」
|
|
ジェイク
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012_007
|
「ソクラの件もそうだが、私はどうやらお節介らしくてな。気になってそいつを探すことにしたんだ。」
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|
リーア
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013_006
|
「それが・・・ブルーグ?」
|
|
ジェイク
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014_008
|
「あぁ。喧嘩をしているとはいえ、・・・アイツは弱かった。(少し笑う)サシで喧嘩をしたが、アイツは私に勝てなくてな。それが悔しくてたまらなかったんだろう。」
|
|
ジェイク
|
015_009
|
「『私に一発でも当てたければ、軍に入って体を鍛えてみろ』と言う、私の口車にアッサリと引っかかった。」
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|
リーア
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016_007
|
「まぁ・・・(驚きと微笑)。」
|
|
ジェイク
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017_010
|
「その後の奴の成長は、目を見張るものがあってな。WPC設立が決まった時・・・私は、アイツをメンバーにする事を決めたんだ。」
|
|
ジェイク
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018_011
|
「だから、アイツとは10年以上の腐れ縁で繋がれてる。」
|
|
リーア
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019_008
|
「弟みたいな存在?」
|
|
ジェイク
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020_012
|
「どうだろうな・・・。アイツは俺には負けたくない。俺にだけは馬鹿にされたくない。そう感じて今日まで努めてきたんだろう。悪友、ライバル。そんなところか・・・。」
|
|
|
|
【再び、暗い表情になるジェイク】
|
|
リーア
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021_009
|
「大丈夫ですよ。イクスが必ず、ブルーグを連れ戻してくれます。」
|
|
ジェイク
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022_013
|
「・・・あぁ、そうだな。」
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|
|
|
【立ち去ろうとする】
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|
リーア
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023_010
|
「どちらへ?」
|
|
ジェイク
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024_014
|
「罪人の事情聴取の様子を見に、な。」
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|
|
|
【場面変更/取調室】
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|
アネッタ
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025_001
|
「・・・いつまで黙ってるの?」
|
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|
|
【間】
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|
アネッタ
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026_002
|
「(ため息)・・・いい加減にしてよね。」
|
|
ミランダ
|
027_001
|
「罪が消える訳でもないのに、何を話せって言うの?」
|
|
アネッタ
|
028_003
|
「他のメンバーの居場所よ。」
|
|
ミランダ
|
029_002
|
「知らないわよ。私が倒れていた場所にいなかったんでしょ?」
|
|
アネッタ
|
030_004
|
「・・・そう。」
|
|
|
|
【間】
|
|
アネッタ
|
031_005
|
「ブルーグが消えたわ。」
|
|
ミランダ
|
032_003
|
「・・・そう。」
|
|
アネッタ
|
033_006
|
「驚かないのね。何か知ってるの?」
|
|
ミランダ
|
034_004
|
「我々は皆、メガラの意思を共有している。彼も例外じゃないわ。いえ、一番色濃く反応しているかもしれない。」
|
|
アネッタ
|
035_007
|
「・・・ブルーグは、血の一族なの?」
|
|
ミランダ
|
036_005
|
「ノートルゲートの小娘たちが見てるでしょう?聴いてるんじゃないの?」
|
|
|
|
【間】
|
|
ミランダ
|
037_006
|
「ブルーグは、次の我らが王になる存在。メガラの声を聞き、メガラを感じ・・・そして、メガラに呼ばれる。」
|
|
アネッタ
|
038_008
|
「呼ばれる・・・?ブルーグはメガラを追っていった・・・?」
|
|
ミランダ
|
039_007
|
「恐らくね。」
|
|
アネッタ
|
040_009
|
「どこなの?メガラは。貴女も同族なら、感じるんでしょう?」
|
|
ミランダ
|
041_008
|
「・・・教えてもどうにもならないから、いいわ。特別よ?」
|
|
ミランダ
|
042_009
|
「この大陸より遥か北。忘れられた大陸の地中、奥深く。そこに血の祭壇はある。」
|
|
アネッタ
|
043_010
|
「血の祭壇・・・?」
|
|
ミランダ
|
044_010
|
「メガラが根を張る場所。ここから根を伸ばし、星全体を覆う。この星で流れた血は、根を辿ってメガラに行き着く。そうやって、力を温存し、完全体を目指すの。」
|
|
アネッタ
|
045_011
|
「完全体・・・?サルスで復活したメガラは、まだ完全ではないというの?」
|
|
ミランダ
|
046_011
|
「メガラが完全になれば、人間なんて一瞬で微塵になるわ。」
|
|
アネッタ
|
047_012
|
「・・・こうしちゃいられない!」
|
|
|
|
【アネッタ立ち上がる】
|
|
ミランダ
|
048_012
|
「無駄だと思うわ。貴方達、人間じゃ未完全のメガラにだって太刀打ち出来ない・・・っ?!」
|
|
|
|
【ミランダの胸ぐらを掴むアネッタ】
|
|
アネッタ
|
049_013
|
「だからって放っておくわけにはいかないの!・・・我々には、この国を・・・世界を守る義務がある!」
|
|
|
|
【ジェイクが入ってくる】
|
|
ジェイク
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050_015
|
「自ら蒔いた種は回収しないとな。」
|
|
アネッタ
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051_014
|
「総帥・・・。」
|
|
ジェイク
|
052_016
|
「ミランダ、処刑の日程が決まった。1ヶ月後の午前11時だそうだ。それまで、思い出に浸っているといい。」
|
|
|
|
【間】
|
|
ジェイク
|
053_017
|
「1ヶ月の命か。儚いものだな。」
|
|
ミランダ
|
054_013
|
「・・・(クスクス笑う)。」
|
|
ジェイク
|
055_018
|
「何がおかしい。」
|
|
ミランダ
|
056_014
|
「・・・1ヶ月が儚いなら、1日は憂う暇もない。」
|
|
|
|
【場面変更/研究室】
|
|
ブライアン
|
057_001
|
「先生、コーヒーここに置いておきますね。」
|
|
|
|
【川崎博士の脇にコーヒーカップを置く】
|
|
川崎
|
058_001
|
「あぁ、ブライアン。ありがとう。」
|
|
|
|
【川崎の手元にはマイン・ジュリアスの写真】
|
|
ブライアン
|
059_002
|
「・・・マイン・ジュリアスですか。」
|
|
川崎
|
060_002
|
「・・・君も聞いたでしょう?『黒い天使』のMJが、彼だったと言う話を。」
|
|
ブライアン
|
061_003
|
「・・・えぇ。やっぱり、という感じですか?」
|
|
川崎
|
062_003
|
「メガラ細胞を盗み出したという過去はありますが・・・。やはりまだ、私には信じられません。」
|
|
川崎
|
063_004
|
「彼と私は、大学の同級生だったんですよ。誰より早く博士号を取り、周りから妬まれる中でも、彼は僕を支えてくれた。」
|
|
川崎
|
064_005
|
「彼には彼の道があり、正義があり、それを完うして生きているように見えました。」
|
|
ブライアン
|
065_004
|
「正義・・・。」
|
|
川崎
|
066_006
|
「人の命を救いたい。その気持ちに間違いはなかったんでしょう。メガラの事がなければ、今頃素晴らしい医者であっただろうに・・・。彼の運命を変えてしまったのは、私です。」
|
|
ブライアン
|
067_005
|
「先生がそこまで責任を感じる理由なんて・・・。運命を変えたのは・・・彼自身じゃないですか。」
|
|
ブライアン
|
068_006
|
「思いとどまる事だって出来たはずなのに、それをしなかったのは紛れもなくマイン・ジュリアスの意思です。自分のせいだとか、責任を感じても・・・自体は変わりません。」
|
|
川崎
|
069_007
|
「ブライアン・・・。」
|
|
ブライアン
|
070_007
|
「あ・・・すみません、偉そうに。」
|
|
川崎
|
071_008
|
「いえ、君の言うとおりですよ。私が思っていたより、君は大人になりましたね。」
|
|
ブライアン
|
072_008
|
「いやいや・・・僕なんか、まだまだ・・・。」
|
|
川崎
|
073_009
|
「私に万一の事があったら、全ての研究は君に任せることにしますよ。」
|
|
ブライアン
|
074_009
|
「やだなぁ、先生。縁起でもない・・・。」
|
|
川崎
|
075_010
|
「ブライアン。」
|
|
ブライアン
|
076_010
|
「はい?」
|
|
川崎
|
077_011
|
「君は、君だけは・・・」
|
|
|
|
【SE/非常アラーム】
|
|
ブライアン
|
078_011
|
「っ?!非常アラーム?」
|
|
川崎
|
079_012
|
「一体何事です・・・。」
|
不安げに
|
|
|
【場面変更/オペレーションセンター】
|
|
ジェイク
|
080_019
|
「何が起きた?」
|
|
オペレータA
|
081_001
|
「侵入者です!本部北西緊急通路のケーブルを破壊して侵入した模様。・・・今、モニターに映します。」
|
|
|
|
【映し出される】
|
|
アネッタ
|
082_015
|
「何かしら・・・。白い・・・狼?」
|
|
ジェイク
|
083_020
|
「なんで動物がこんな事を・・・」
|
|
|
|
【モニターの向こうで警備員が襲われる】
|
|
警備員
|
084_001
|
「う、うわぁ!!」
|
|
ジェイク
|
085_021
|
「・・・アネッタ、ソクラを現場に向かわせろ。大至急だ。」
|
|
|
|
【場面変更/1Fロビー】
|
|
警備員B
|
086_001
|
「こ、これ以上は進ませるな!」
|
|
|
|
【唸る狼】
|
|
警備員B
|
087_002
|
「と、止まれ!」
|
|
|
|
【襲いかかる】
|
|
警備員B
|
088_003
|
「あぁぁぁ!!」
|
|
|
|
【狼の唸り声と悲鳴】
|
|
|
|
【足音が近づき、それに気づいた狼が口にくわえていた警備員を投げ飛ばす】
|
|
警備員B
|
089_004
|
「ぐぅ・・・!」
|
|
|
|
【狼の形状が変わり始める】
|
|
ソクラ
|
090_001
|
「・・・ん?」
|
|
リーン
|
091_001
|
「ようやくWPCのお出ましか。」
|
|
ソクラ
|
092_002
|
「・・・人間になった。・・・変身能力者か。」
|
|
リーン
|
093_002
|
「驚かないんだな。人間は異形に慌てふためくと言うが・・・」
|
|
ソクラ
|
094_003
|
「生憎、私は人間ではない。」
|
|
リーン
|
095_003
|
「・・・なるほど、お前が例の戦闘兵器か。所詮は人工物・・・噛み砕いてやる。」
|
|
|
|
【再び狼に変身し、遠吠えし、突進していく】
|
|
ソクラ
|
096_004
|
「・・・っふ・・・・ん!」
|
正面から受け止める
|
ソクラ
|
097_005
|
「はぁっ!!」
|
投げ飛ばす
|
|
|
【空中で体制を立て直す狼】
|
|
|
|
【唸り声】
|
|
|
|
【覆いかぶさるようにソクラに飛びかかる】
|
|
|
|
【唸り声】
|
|
ソクラ
|
098_006
|
「くっ・・・!」
|
|
|
|
【特殊警棒を取り出す】
|
|
ソクラ
|
099_007
|
「(技名)雷天一碧!!」
|
らいてんいっぺき
|
|
|
【電流音】
|
|
|
|
【狼の咆哮】
|
|
|
|
【ソクラの脇腹を爪で抉る】
|
|
ソクラ
|
100_008
|
「っ?!・・・む。」
|
|
|
|
【バチバチと回路がショートする音】
|
|
|
|
【人間に戻るリーン】
|
|
リーン
|
101_004
|
「これで人形らしくなったな。」
|
皮肉的に微笑み
|
|
|
【場面変更/オペレーションセンター】
|
|
アネッタ
|
102_016
|
「ソクラが・・・っ!?」
|
|
ジェイク
|
103_022
|
「『黒い天使』のメンバーか。ミランダを取り戻しにでも来たか・・・?」
|
|
|
|
【アネッタの表情に気づき】
|
|
ジェイク
|
104_023
|
「アネッタ?・・・どうした。」
|
|
アネッタ
|
105_017
|
「・・・この少年の目です。」
|
|
ジェイク
|
106_024
|
「え?」
|
|
アネッタ
|
107_018
|
「・・・なんでしょう、凄く悲しそうで。」
|
|
ジェイク
|
108_025
|
「なに・・・?」
|
|
|
|
【場面変更/ロビー】
|
|
ソクラ
|
109_009
|
「はぁぁぁ!!」
|
蹴り
|
リーン
|
110_005
|
「・・・っ!たぁぁっ!!」
|
左腕で攻撃を受け止め、右拳でソクラを狙う
|
ソクラ
|
111_010
|
「っ!」
|
後退
|
リーン
|
112_006
|
「(息を荒げ)・・・ブルーグ・ナハトイェガーを出せ。」
|
|
ソクラ
|
113_011
|
「・・・ブルーグに何の用だ?」
|
|
リーン
|
114_007
|
「決まってるだろう・・・ジェーンの仇を打ってやる。」
|
|
ソクラ
|
115_012
|
「・・・仇討ちか。哀れな。」
|
|
リーン
|
116_008
|
「機械のお前に何がわかる!!」
|
|
|
|
【殴りかかる】
|
|
|
|
【吹き飛ばされるソクラ】
|
|
ソクラ
|
117_013
|
「・・・っく」
|
|
リーン
|
118_009
|
「痛みも感じないだろう?仲間を殺されて、胸が張り裂けそうになる事もないだろう?」
|
|
|
|
【ソクラに馬乗りになり】
|
|
リーン
|
119_010
|
「俺は・・・ただ、あいつらと静かに暮らせりゃそれで良かった。それなのに・・・お前らが奪った・・・!」
|
|
|
|
【拳を振り上げ】
|
|
リーン
|
120_011
|
「お前らからも奪ってやる・・・!お前らがそうしたように、お前らからも平穏を奪ってやる!!」
|
|
リーン
|
121_012
|
「はぁぁぁっ!!」
|
|
|
|
【ソクラを殴り続ける】
|
|
ソクラ
|
122_014
|
「ぐっ!」
|
|
リーン
|
123_013
|
「っ!!たぁっ!!」
|
|
ソクラ
|
124_015
|
「・・・っ!」
|
|
|
|
【ソクラの左腕を捻り落とす】
|
|
リーン
|
125_014
|
「・・・感じるか?」
|
|
ソクラ
|
126_016
|
「・・・左腕、破損。」
|
淡々と
|
リーン
|
127_015
|
「・・・(嘲るように)そりゃそうだよな。人形、だもんな。お前。」
|
|
リーン
|
128_016
|
「他のパーツもこうしてやるよ。」
|
|
|
|
【左腕に続き、右腕を捻り落とす】
|
|
ソクラ
|
129_017
|
「・・・右腕、破損。」
|
|
リーン
|
130_017
|
「さて、次はどこを落としてやろうか?真っ二つっていうのもいいかもしれないな。」
|
|
ソクラ
|
131_018
|
「いくら私を破壊したとしても、代えのボディはいくらでもある。」
|
|
リーン
|
132_018
|
「・・・ムカつくんだよ。機械のくせに、人間の顔しやがって・・・。」
|
|
|
|
【ソクラの首を掴み、力を込めていく】
|
|
ソクラ
|
133_019
|
「く・・・っ」
|
|
|
|
【ブチブチと回線が切られていく】
|
|
リーン
|
134_019
|
「・・・死ねよ。」
|
|
|
|
【断裂していく】
|
|
ソクラ
|
135_020
|
「回路・・・破カイ・・・イ識レベル、ダウン・・・カ・・ツド・・・う・・・ゲン・・・」
|
|
|
|
【首が落ち、転がる】
|
|
リーン
|
136_020
|
「・・・つまらん。」
|
|
|
|
【スっと立ち上がり、上を目指す】
|
|
|
|
【途中、防犯カメラに気づき、ニヤリ微笑む】
|
|
リーン
|
137_021
|
「待ってろよ。全員、こうしてやる。」
|
|
|
|
【カメラからはけていく】
|
|
|
|
【場面変更/オペレーションセンター】
|
|
ジェイク
|
138_026
|
「ソクラが・・・こうも簡単に・・・」
|
|
|
|
【川崎とブライアンがやって来る】
|
|
川崎
|
139_013
|
「総帥、この騒ぎは一体?」
|
|
ジェイク
|
140_027
|
「博士・・・。dataMのバックアップは?」
|
|
川崎
|
141_014
|
「随時しております、心配はいりません。」
|
|
ジェイク
|
142_028
|
「そうか・・・。アネッタ、バックアップデータを至急、ノートルゲートに送れ。」
|
|
アネッタ
|
143_019
|
「了解<�ラジャー>。」
|
|
ブライアン
|
144_012
|
「・・・何が起きてるんですか?」
|
|
ジェイク
|
145_029
|
「・・・黒い天使の襲撃だ。」
|
|
ブライアン
|
146_013
|
「っ!?」
|
|
ジェイク
|
147_030
|
「・・・心配はいらない。大丈夫だ。」
|
|
ブライアン
|
148_014
|
「何の根拠があって・・・だって、ブルーグさんも、イクスさんもいないし・・・。」
|
|
ジェイク
|
149_031
|
「私を信じろ!・・・直ぐにでも、此処から逃げられるように準備をしておけ。」
|
|
ブライアン
|
150_015
|
「納得いきません!総帥・・・!」
|
|
川崎
|
151_015
|
「ブライアン。」
|
|
ブライアン
|
152_016
|
「でも、先生!」
|
|
川崎
|
153_016
|
「ブライアン!!」
|
|
ブライアン
|
154_017
|
「・・・わかりました。」
|
|
川崎
|
155_017
|
「それじゃ、我々は身支度を整えておきます。」
|
|
ジェイク
|
156_032
|
「あぁ。」
|
|
|
|
【川崎、ブライアン出ていく】
|
|
ジェイク
|
157_033
|
「シャッター付近に誘い込み、閉じ込めるんだ!!銃撃部隊を待機させろ!」
|
|
アネッタ
|
158_020
|
「総帥、バックアップの送信が終わりました。」
|
|
ジェイク
|
159_034
|
「あぁ、ご苦労。」
|
|
|
|
【リーアが訪れる】
|
|
リーア
|
160_011
|
「ジェイク、アネッタ。」
|
|
ジェイク
|
161_035
|
「リーア・・・何故ここへ?部屋で待機しているようにと・・・。」
|
|
リーア
|
162_012
|
「来ているのですね?黒い天使が。」
|
|
アネッタ
|
163_021
|
「えぇ・・・。」
|
|
リーア
|
164_013
|
「私に行かせてください。彼らを倒すのが、私の使命・・・。」
|
|
ジェイク
|
165_036
|
「向こうにはまだ、メガラという存在がある。ここで貴女が出れば、奴らの思う壺だ。」
|
|
リーア
|
166_014
|
「ですが・・・。」
|
|
ジェイク
|
167_037
|
「アネッタ。」
|
|
アネッタ
|
168_022
|
「はい。」
|
|
ジェイク
|
169_038
|
「リーアとミランダ、川崎博士を連れノートルゲートへ迎え。」
|
|
アネッタ
|
170_023
|
「っ?!私に敵前逃亡をしろと・・・?!」
|
|
ジェイク
|
171_039
|
「私はこの事態が収まるまでは離れられん。私の代理を勤められるのはお前しかいない。」
|
|
アネッタ
|
172_024
|
「総帥・・・?」
|
|
ジェイク
|
173_040
|
「なに、奴の目的はブルーグだ。目的の者が此処にいなければ諦めるだろう。」
|
|
アネッタ
|
174_025
|
「・・・でも。」
|
|
ジェイク
|
175_041
|
「(ため息をついて)・・・アネッタ・ウィリアムに命じる。直ちに要人3名を連れ、ノートルゲートへ向かえ。」
|
|
アネッタ
|
176_026
|
「総帥・・・。」
|
うろたえ
|
ジェイク
|
177_042
|
「総帥不在の間の指揮を一任する。」
|
|
アネッタ
|
178_027
|
「総帥!」
|
|
ジェイク
|
179_043
|
「これは総帥命令だ!!」
|
|
アネッタ
|
180_028
|
「・・・(冷静になるように間を置いて)了解<�ラジャー>。」
|
|
リーア
|
181_015
|
「アネッタ・・・。」
|
|
アネッタ
|
182_029
|
「行くわよ、リーア。」
|
|
リーア
|
183_016
|
「・・・っ。」
|
ためらいながら納得して
|
|
|
【立ち去る二人を見送る】
|
|
|
|
【司令官席に座るジェイク】
|
|
ジェイク
|
184_044
|
「敵影の確認。報告を。」
|
|
オペレータA
|
185_002
|
「標的、総合訓練施設前通路に確認。シャッターポイントまで30m・・・25m・・・20・・・」
|
|
ジェイク
|
186_045
|
「そろそろか・・・。シャッター用意!銃撃部隊、裏手に回って待機。気づかれるな!」
|
|
オペレータA
|
187_003
|
「15m・・・10・・・」
|
|
オペレータB
|
188_001
|
「銃撃部隊、配備完了」
|
|
オペレータA
|
189_004
|
「5m・・・3m・・・1m・・・。シャッターポイント侵入。」
|
|
ジェイク
|
190_046
|
「よし、シャッターを下ろせ!」
|
|
|
|
【場面変更】
|
|
|
|
【一斉にシャッターが下りていく】
|
|
リーン
|
191_022
|
「っ?!」
|
|
|
|
【リーンを取り囲むようにシャッターが下りる】
|
|
リーン
|
192_023
|
「閉じ込めて蜂の巣にするつもりか・・・。小賢しい真似を・・・。」
|
|
|
|
【銃を構える音】
|
|
リーン
|
193_024
|
「・・・来いよ、人間ども。」
|
ニヤリと微笑み
|
|
|
【SE/銃撃音】
|
|
|
|
【場面変更】
|
|
アネッタ
|
194_030
|
「研究データは、フォーマットするように指示を出しておいたわ。」
|
|
川崎
|
195_018
|
「助かります。」
|
|
アネッタ
|
196_031
|
「すまないわね、ブライアン。私の力だけじゃ、ミランダを護送するのは大変だから。」
|
|
ブライアン
|
197_018
|
「いえっ!WPCの皆さんと比べて軟弱ですけど・・・。」
|
|
アネッタ
|
198_032
|
「それでも男手はありがたいわ。」
|
|
リーア
|
199_017
|
「アネッタ・・・。」
|
|
ミランダ
|
200_015
|
「・・・強がっちゃって。本当は心配で心配でたまらないくせに。」
|
|
アネッタ
|
201_033
|
「貴女は黙ってなさい。」
|
|
ミランダ
|
202_016
|
「・・・でも、おしまいね。WPCは。リーンは争いが嫌いで、率先して戦闘はしなかったけど、その気になったらジェーンよりも強い。」
|
|
ミランダ
|
203_017
|
「彼が出てきたって事は、貴女たちに勝ち目はなくなったって事よ。」
|
|
アネッタ
|
204_034
|
「黙れと言っているのがわからないの?!」
|
鬼のような形相で
|
|
|
【静まり返る】
|
|
ミランダ
|
205_018
|
「あら、怖い。」
|
おどけるように
|
川崎
|
206_019
|
「副総帥、今は冷静に。一刻も早く、此処から出なければ・・・。」
|
|
アネッタ
|
207_035
|
「えぇ・・・そうね、ごめんなさい。」
|
|
|
|
【場面変更/オペレーションセンター】
|
|
オペレータA
|
208_005
|
「作戦失敗・・・。銃撃部隊、壊滅です。」
|
|
ジェイク
|
209_047
|
「・・・子供だましに過ぎなかったか。」
|
|
|
|
【ジェイク、タバコに火をつける】
|
|
ジェイク
|
210_048
|
「(煙を吐いて)・・・お前たちは避難しろ。」
|
|
オペレータA
|
211_006
|
「総帥?!」
|
|
ジェイク
|
212_049
|
「今まで、よくやってくれたよ。ありがとう。」
|
|
オペレータB
|
213_002
|
「あなたはどうなさるおつもりですか・・・?!」
|
|
ジェイク
|
214_050
|
「・・・あいつへのケジメ。だな。」
|
クスッと笑って
|
オペレータA
|
215_007
|
「そんな・・・あなたは死・・・」
|
|
ジェイク
|
216_051
|
「命令だ、早く行け。」
|
|
オペレータA
|
217_008
|
「く・・・っ」
|
|
オペレータB
|
218_003
|
「行くぞ・・・。」
|
|
|
|
【立ち去るオペレータ達】
|
|
ジェイク
|
219_052
|
「あいつには今まで、散々尻拭いをして貰ったからな・・・。今回は俺の番だ。」
|
|
|
|
【タバコをふかして】
|
|
ジェイク
|
220_053
|
「(息を吐いて)・・・来たか。」
|
|
|
|
【足音】
|
|
|
|
【リーンがやって来る】
|
|
リーン
|
221_025
|
「・・・随分ガランとしてるな。」
|
|
ジェイク
|
222_054
|
「私以外、全員逃がしたからな。」
|
|
リーン
|
223_026
|
「・・・お前がボスか。」
|
|
ジェイク
|
224_055
|
「そんなところだ。」
|
|
リーン
|
225_027
|
「ボスがひとり残って、何してたんだ?」
|
|
ジェイク
|
226_056
|
「昔の事を思い出していたところだ。」
|
|
リーン
|
227_028
|
「こんな時にか?」
|
|
ジェイク
|
228_057
|
「いや・・・こんな時だから、だ。」
|
|
リーン
|
229_029
|
「・・・何を考えていたんだ。」
|
|
ジェイク
|
230_058
|
「くだらない事だ。この3年、私のしてきた事は間違いだったか?とか。」
|
|
リーン
|
231_030
|
「へぇ・・・。それで?どうなんだ?」
|
|
ジェイク
|
232_059
|
「・・・間違いだらけさ。」
|
|
|
|
【間】
|
|
ジェイク
|
233_060
|
「でも、正しく生きようとした遠回りの結果だ。後悔なんぞ、していない。」
|
|
リーン
|
234_031
|
「正しい・・・?」
|
|
ジェイク
|
235_061
|
「私の中だけの正義だ。一般論の正しさとは違う。お前の中にだってあるだろう?」
|
|
リーン
|
236_032
|
「・・・それは・・・。」
|
|
ジェイク
|
237_062
|
「仲間を殺された悔しさ、仇を打つという名の正義。一般論で片付けられてたまるか?」
|
|
|
|
【リーン、激しく首を横に振る】
|
|
ジェイク
|
238_063
|
「そんなもんさ。正義ってのは。」
|
|
リーン
|
239_033
|
「正義・・・。」
|
|
ジェイク
|
240_064
|
「私は私に正しく生きてきたつもりだ。周りを巻き込みながら、な。」
|
|
ジェイク
|
241_065
|
「ブルーグは私の犠牲者だ。アイツを・・・アイツ一人を責めないで欲しい。」
|
|
リーン
|
242_034
|
「・・・あいつは、どこでも犠牲者なんだな。」
|
皮肉的に
|
リーン
|
243_035
|
「わかってる・・・!わかってるさ。でも・・・俺の感情の行き場はどこに向ければいいんだ!」
|
|
ジェイク
|
244_066
|
「・・・ここに、向けろ。」
|
|
|
|
【ジェイク、自分の胸に手を当てる】
|
|
ジェイク
|
245_067
|
「私の命で、お前の怒りが収まるかはわからん。でも、これが俺のお前やアイツへのケジメのつもりだ。」
|
|
リーン
|
246_036
|
「お前・・・その為に全員逃がしたのか・・・。」
|
|
ジェイク
|
247_068
|
「あぁ、おかしいか?」
|
|
リーン
|
248_037
|
「・・・人間はもっと自分勝手で、我先に助かろうとする愚かな奴ばかりだと思ってた。お前みたいな奴もいるんだな。」
|
|
ジェイク
|
249_069
|
「・・・お陰で変人扱いだ。」
|
皮肉的に微笑み
|
|
|
【タバコの火を消し】
|
|
ジェイク
|
250_070
|
「さてと・・・無駄話はここまでにしよう。」
|
|
リーン
|
251_038
|
「その前に・・・ひとつ聞いてもいいか?」
|
|
ジェイク
|
252_071
|
「なんだ?」
|
|
リーン
|
253_039
|
「お前の名前を、教えろ。」
|
|
ジェイク
|
254_072
|
「私の・・・?どうして?」
|
|
リーン
|
255_040
|
「・・・ケジメ、だ。」
|
|
ジェイク
|
256_073
|
「(クスッと笑って)・・・WPCディーパ本部総帥、ジェイク・バスクードだ。」
|
|
リーン
|
257_041
|
「ジェイク・バスクード・・・。」
|
|
|
|
【リーンの爪が鋭く伸びる】
|
|
リーン
|
258_042
|
「その命、貰った。」
|
|
|
|
【斬撃音】
|
|
|
|
【場面変更】
|
|
|
|
【間】
|
|
リーア
|
259_018
|
「っ!」
|
ハッとして
|
アネッタ
|
260_036
|
「どうしたの?リーア。」
|
|
リーア
|
261_019
|
「いえ・・・なんでも・・・」
|
|
ミランダ
|
262_019
|
「あら?感じ取ったのに教えてあげないの?意地悪なのね、レイズって。」
|
|
アネッタ
|
263_037
|
「え・・・?」
|
|
ミランダ
|
264_020
|
「たった今・・・」
|
|
リーア
|
265_020
|
「やめて!」
|
|
ミランダ
|
266_021
|
「総帥が・・・」
|
|
リーア
|
267_021
|
「ダメよ!」
|
|
ミランダ
|
268_022
|
「死んだ」
|
ニヤリと微笑んで
|
|
|
【静まり返る。アネッタ、ワナワナと震えて】
|
|
アネッタ
|
269_038
|
「・・・嘘よ。」
|
|
ミランダ
|
270_023
|
「あら、ホントよ?あなたも感じたんでしょ?リーア。」
|
|
リーア
|
271_022
|
「それは・・・」
|
|
アネッタ
|
272_039
|
「嘘よ、嘘よ、嘘よ、嘘よ、嘘よぉぉぉぉおおお!!」
|
取り乱す
|
|
|
【ミランダに掴みかかろうとするのをブライアンが止めて】
|
|
ブライアン
|
273_019
|
「副総帥!!落ち着いてください!!」
|
|
ミランダ
|
274_024
|
「(高笑い)言ったでしょ?一日じゃ憂う暇もないって。貴女たちも例外じゃないわ。」
|
|
リーア
|
275_023
|
「なんですって・・・?」
|
|
|
|
【あたりに霧が立ち込めている】
|
|
ブライアン
|
276_020
|
「霧・・・?一体どこから・・・。」
|
|
アネッタ
|
277_040
|
「っ?!霧が人の形に・・・?」
|
|
|
|
【みるみる霧が集結し、MJが現れる】
|
|
MJ
|
278_001
|
「上層部ビルは面白いですね・・・。色んな物がありました。」
|
|
川崎
|
279_020
|
「・・・マイン・・・君なのですか・・・?」
|
|
MJ
|
280_002
|
「これはこれは川崎先生。お久しぶりです。お元気でしたか?」
|
|
川崎
|
281_021
|
「どうして君がこんな事を・・・?」
|
|
MJ
|
282_003
|
「こんな事?こんな事とは?思い当たる事がありすぎて、はてさて・・・。」
|
|
川崎
|
283_022
|
「どうして君が、テロリストの親玉なんて事を!!」
|
|
MJ
|
284_004
|
「親玉?(クスッと微笑み)勘違いしないでください。私の役目はメガラの目となり、足となる事。全ては母の思し召し。」
|
|
川崎
|
285_023
|
「・・・まるで別人のようだ。君がこんな事になるなんて・・・!」
|
|
MJ
|
286_005
|
「そりゃそうでしょう。ほとんど別人なんですから。」
|
|
川崎
|
287_024
|
「な・・・っ?!」
|
|
|
|
【MJが仮面を外す】
|
|
アネッタ
|
288_041
|
「ブルーグ・・・?!」
|
|
ブライアン
|
289_021
|
「どうなってるんですか・・・?MJは、マイン・ジュリアスじゃ・・・!」
|
|
リーア
|
290_024
|
「ブルーグではないわ。見た目は同じだけど・・・感じる物が違う。」
|
|
MJ
|
291_006
|
「流石はレイズの女王。あの人間の小娘たちとは訳が違う。」
|
|
川崎
|
292_025
|
「私の知っているマインではない・・・!!本当に別人になってしまったんですね・・・。」
|
愕然と
|
MJ
|
293_007
|
「完全に別人というわけではありません。今、この瞬間も。マイン・ジュリアスの記憶、感覚はこの体に生きています。」
|
|
アネッタ
|
294_042
|
「・・・侵食・・・。」
|
|
MJ
|
295_008
|
「我々は『支配』と呼んでますがね。役立てそうな人間や動植物を『支配』に置くことで、自分の力に出来る。」
|
|
MJ
|
296_009
|
「今日は、大変尊敬する川崎先生をお迎えに来たんですよ。」
|
|
川崎
|
297_026
|
「なに・・・?」
|
|
MJ
|
298_010
|
「数多の博士号を手にし、我々に関する研究の第一人者である貴方を『支配』すれば、我々の繁栄に役立てますから。」
|
|
|
|
【MJの背後から影が伸びる】
|
|
ブライアン
|
299_022
|
「先生!離れて!!」
|
|
川崎
|
300_027
|
「っ?!」
|
|
リーア
|
301_025
|
「させるものですか・・・!」
|
|
|
|
【リーアが構える】
|
|
ミランダ
|
302_025
|
「動かない方がいいわ、足元を見なさい。」
|
|
リーア
|
303_026
|
「足元・・・?っ?!これは・・・!!」
|
|
|
|
【そうしてる間にMJの影が川崎を捉える】
|
|
川崎
|
304_028
|
「ぐっ?!」
|
|
ブライアン
|
305_023
|
「先生!!・・・貴様!?先生を離せ!」
|
|
|
|
【殴りかかろうとするが、体が透け、通り抜けてしまう】
|
|
ブライアン
|
306_024
|
「っ?!」
|
|
MJ
|
307_011
|
「無駄ですよ。私の体は霧で出来ている。簡単に倒せると思わない事ですね。」
|
|
川崎
|
308_029
|
「くっ・・・マイン・・・!」
|
もがきながら
|
MJ
|
309_012
|
「それじゃ、先生。いただきます。」
|
|
|
|
【闇の触手が川崎博士を取り込んでいく】
|
|
ブライアン
|
310_025
|
「先生!!?この野郎・・・!!当たれ・・・!!」
|
なんとかMJを掴もうとするが、掴めない
|
アネッタ
|
311_043
|
「リーア!!何してるの!?早く博士を・・・!」
|
|
リーア
|
312_027
|
「ダメよ・・・。足元を見て・・・。」
|
絶望の表情で
|
アネッタ
|
313_044
|
「足元・・・?っ?!これは・・・何?木の根がひしめき合って・・・」
|
|
リーア
|
314_028
|
「・・・メガラの根よ。」
|
|
アネッタ
|
315_045
|
「なんですって・・・?!」
|
|
ミランダ
|
316_026
|
「ふふふ・・・。もう此処まで星の支配は進んでいるのね。」
|
|
|
|
【一瞬の隙をついてミランダが逃げ出す。】
|
|
アネッタ
|
317_046
|
「ミランダ?!」
|
|
ミランダ
|
318_027
|
「人間が作った玩具なんて、私の魔法で簡単に外せるわ。」
|
|
アネッタ
|
319_047
|
「貴女・・・逃げ出す隙を狙ってたのね・・・!」
|
|
ミランダ
|
320_028
|
「そゆこと。」
|
クスッと微笑んで
|
|
|
【足音】
|
|
|
|
【リーンが合流する】
|
|
MJ
|
321_013
|
「ご馳走様でした・・・。おや?」
|
|
リーン
|
322_043
|
「やっぱり此処にはいなかった。・・・ん?ミランダいたのか。」
|
|
ミランダ
|
323_029
|
「いるわよ。此処に捕まってたのよ。」
|
|
リーン
|
324_044
|
「それもそうか。」
|
|
MJ
|
325_014
|
「此処にいないという事は・・・。」
|
|
ミランダ
|
326_030
|
「そう・・・。祭壇に向かったの。」
|
|
MJ
|
327_015
|
「ほう・・・(興味深そうに)。では、ここにもう、用はないですね。ミランダ。」
|
|
ミランダ
|
328_031
|
「はい。」
|
|
|
|
【ミランダの掌に、赤い炎が揺らめく】
|
|
アネッタ
|
329_048
|
「ミランダ・・・何を・・・!?」
|
|
ミランダ
|
330_032
|
「・・・さようなら。」
|
妖艶に微笑み
|
リーア
|
331_029
|
「伏せて!!」
|
|
|
|
【激しい爆発音】
|
|
|
|
【間】
|
|
ブライアン
|
332_026
|
この日、ディーパ軍上層部総合ビルはテロリストの手で破壊された。
|
M
|
ブライアン
|
333_027
|
被害者が少数で済んだのは、総帥の判断が早かった事が理由なのだろう。
|
|
ブライアン
|
334_028
|
でも・・・その総帥を始め、川崎先生も、その命を落とした。
|
|
ブライアン
|
335_029
|
・・・僕たちにとって、忘れられない一日は、こうして幕を閉じる。
|
|
|
|
【間】
|
|
イクス
|
336_001
|
「次回予告。」
|
|
イクス
|
337_002
|
「消えたブルーグを追いかけ、アゴールへと向かう俺。あん?なんかやたら荷物が重たいような・・・。」
|
|
イクス
|
338_003
|
「このタイミングで、愛しのハニーからのラブコール・・・って、なんだ違うのか。」
|
|
イクス
|
339_004
|
「次回!ParasiteNOVA第十三話!『痕跡』」
|
|
イクス
|
340_005
|
「あら?誰も邪魔してこないのね・・・。」
|
ショボン
|